現代人の多くは、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などにより、
猫背や巻き肩の姿勢が定着してしまっています。
この姿勢では胸郭（肋骨を含む胸まわり）が圧迫され、呼吸に関わる筋肉がうまく動けなくなります。

特に、呼吸の主役である「横隔膜」は、肋骨の下にドーム状に位置する大きな筋肉で、
息を吸うたびに上下に動くことで肺を膨らませています。
ところが、姿勢の崩れやストレスによる筋緊張が続くと、横隔膜の動きが制限され、
浅く速い呼吸になってしまうのです。

さらに、ストレスやプレッシャーが続くと、交感神経が優位に働き、
体が常に「緊張モード」になります。
このとき、呼吸は自然と胸の上部だけで行う「胸式呼吸」になりやすく、
首や肩の筋肉が過剰に使われてしまいます。
結果として、首こり・肩こり・頭痛・疲労感といった不調が慢性化していきます。

呼吸は単に「酸素を取り込む動作」ではなく、
全身の血流や自律神経、代謝バランスにも関与しています。
そのため、呼吸が浅くなると次のような不調が現れやすくなります。

• 肩こり・首こり・背中の張り
• 頭痛やめまい
• 猫背・巻き肩・ストレートネック
• 慢性的な疲労感や倦怠感
• 睡眠の質の低下、不眠傾向
• 動悸、息苦しさ
• 自律神経の乱れ（緊張・イライラ・不安感など）

このように、呼吸は「全身の健康状態を映す鏡」といっても過言ではありません。
そのため、単に呼吸法を学ぶだけでなく、
呼吸に関わる筋肉や関節の動きを整えることが大切なのです。

当院では、呼吸の質を高めるために、体の構造面と神経面の両方からアプローチを行っています。
主に次のような施術を組み合わせて行います。

呼吸は日常の中で少し意識を変えるだけでも改善していきます。
当院では、施術後の効果を維持するために、次のようなセルフケアをおすすめしています。

胸を開くストレッチ
両手を後ろで組み、肩甲骨を寄せるようにして胸を開きます。
そのまま鼻からゆっくり息を吸い、口から細く長く吐きましょう。
1日数回行うことで、胸郭が広がりやすくなり、深い呼吸がしやすくなります。

鼻呼吸を意識する
口呼吸は喉の乾燥やいびき、自律神経の乱れを招きやすくなります。
鼻呼吸を意識することで、呼吸リズムが整い、心身が落ち着きやすくなります。
鼻づまりや鼻腔の狭さを感じる方は、鼻孔拡張器（nosonなど）を使って鼻の通りをサポートするのも効果的です。

呼吸を“感じる”時間をつくる
1日のうち数分でも構いません。
静かな環境で「息を吸う・吐く」に意識を向けるだけで、自律神経が整いやすくなります。
呼吸の音やリズムを感じることで、自然と体がリラックスモードに入ります。

呼吸は意識的にも無意識的にもコントロールできる、唯一の自律神経スイッチです。
深い呼吸ができるようになると、体内に酸素が行き渡り、筋肉の緊張が和らぎ、脳もリラックスします。
姿勢が整い、肩こりや首こりの軽減、睡眠の質向上、集中力アップなど、さまざまな効果が期待できます。

「最近、呼吸が浅い」「胸が詰まるような感じがする」「ストレスが抜けない」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
やまと鍼灸接骨院では、手技療法・鍼灸・スーパーライザーを組み合わせ、
呼吸と体のバランスを整える施術を行っています。

麻布十番で“呼吸から整える健康づくり”を目指すなら、やまと鍼灸接骨院へ。
あなたの「自然に深く呼吸できる体」をサポートいたします。