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こんにちは!
やまと鍼灸接骨院のブログをご覧いただきありがとうございます。
今日は、あらゆるケガの中でも一番多い捻挫についてお話ししたいと思います。

捻挫はスポーツはもちろん、普段の生活の中でも関節を強く捻ってしまい発生します。
中でも足関節の捻挫はとても多く、そして軽視されがちです。
正しく治療を受けなかったために、足の関節可動域が減り、
「しゃがめなくなった」「和式トイレが使えなくなった」などの声もよく聞きます。
また、「冷やすのと温めるのどっちがいいの?」「湿布は冷感・温感どっちを選べばいいの?」
などの質問も、必ずといっていいほど聞かれます。

では、もし突然関節を強く捻って捻挫してしまったら、
どのように対処すればいいかをお話ししたいと思います。

1.捻挫とは

捻挫(ねんざ)とは、関節周辺の靭帯が過度に引っ張られたり、ねじられたりすることによって損傷を受ける状態です。
特に足首や手首、膝など、関節が可動域を超えて動いたときに発生します。
捻挫は、急な動きや転倒によって引き起こされることが多く、外的な力が関節に過剰なストレスをかけることで発生します。
捻挫には軽度から重度までさまざまな種類があり、症状や治療方法が異なります。

2. 捻挫の原因とリスクファクター

捻挫が起こる原因はさまざまですが、以下の要因が主なリスクファクターです。

・急な運動や転倒
スポーツ活動中や歩行中に足をひねったり、つまずいたりすることで、捻挫はよく起こります。
特に、激しい動きや不安定な場所ではリスクが高まります。

・靴や環境の影響
不適切な靴や滑りやすい地面での歩行も、捻挫を引き起こす原因になります。
特にハイヒールや柔らかい靴は、足首の安定性を欠くため捻挫を引き起こしやすくなります。

・高齢者や運動不足
高齢者や普段運動をしていない人は、筋力が低下しているため、転倒や捻挫のリスクが高くなります。
また、関節や靭帯の柔軟性が低下することも影響します。

3. 捻挫の症状

・腫れ・痛み・内出血
捻挫の直後、足首や関節周りが腫れたり、痛みを感じたりします。
軽度の捻挫では痛みが少ない場合もありますが、重度の場合は激しい痛みを伴います。
また、血管が破れることで内出血が発生し、皮膚に青紫色のあざが現れることがあります。

・動きづらさ、関節の不安定感
捻挫した部分の関節が不安定になり、動きづらさを感じます。
重度の捻挫では関節が動かせないこともあります。

4. 捻挫の治療法

捻挫を治すためには、まず適切な初期対応(応急処置)が重要です。
以下の治療法を実践することが効果的です。

R.I.C.E.(安静、氷、圧迫、挙上)
捻挫の初期治療で最も有効なのは、R.I.C.E.(ライス)という方法です。

* 安静(Rest):捻挫した部分を休ませ、無理に動かさないようにします。
* 氷(Ice):冷やすことで、炎症を抑え、痛みを軽減します。氷をタオルで包んで患部に当てましょう。
* 圧迫(Compression):腫れを抑えるために、弾性包帯で軽く圧迫します。ただし、きつすぎないように注意が必要です。
* 挙上(Elevation):足首や関節を心臓より高く挙げて、腫れを抑えます。

応急処置を行なった後は、患部が動かないようにしっかりと固定し、
損傷した靱帯などの軟部組織を保護することが大切です。
固定しなかったり、固定強度が弱かったりすると捻挫が悪化する可能性があります。

固定の強度は、損傷の程度によってかわります。
また回復状況に応じて固定強度も軽くしていく必要があります。

冷やすべきタイミングと方法

捻挫の急性期(受傷後2〜3日)はしっかりと冷やすことが何より大切です。
保冷剤などは凍傷のリスクがあるため、氷嚢などで必ず氷水で冷やすようにしましょう。

アイシングは患部に氷嚢をあて、15分〜20分ぐらい冷却します。
目安として患部の感覚が鈍くなるまで行います。

感覚が鈍くなったら一度休憩し、感覚が戻ってきて痛みがまだ強い場合はもう一度アイシングを行います。
痛みが和らいでいればそれ以上冷やさなくて大丈夫です。

この作業を患部の痛みが減り始めるまで数日間行います。

温めるべきタイミングと方法

温め始めるタイミングは、
・痛みがなくなってきた
・患部の熱感や発赤、腫脹が無くなった
・冷やした時の気持ちよさがなくなり、辛く感じるようになった
などの状態になったら、患部を温めて結構を良くしてあげると回復が早くなります。

急性期に温めてしまうと症状が悪化してしまうので注意が必要です。
もし温めて痛みが強くなるようであればすぐに中止してください。

湿布の使い方、その他注意点

湿布は温感、冷感ともに患部の温度はほとんど変化しません。
なので鎮痛効果の薬剤が含まれた湿布をお使いいただければどちらでも構いませんが、
温感湿布は唐辛子成分などの作用で血管を広げ血流を良くする効果があるので、
急性期よりは慢性期(アイシングが終わって)からお使いいただいた方がいいかと思います。

症状が重い場合や、R.I.C.E.を実施しても痛みが軽減しない場合は、
なるべく早く接骨・整骨院や整形外科での診断を受けることをお勧めします。

当院ではお怪我の発生機序から骨折の可能性、靭帯の損傷の程度を見させていただき、アイシングや固定を行います。
骨折の可能性が高い場合は、患者さんの同意のもと骨折整復を行い、
しっかりと固定した上で整形外科で診察を受けていただきます。

さらに以下のようなセルフケア法の指導や最新機材による治療も行っております。

◯スポーツリハビリやストレッチ
痛みが落ち着いたら、リハビリやストレッチを行うことで回復が早まります。
特に足首や膝の関節を支える筋力を強化し、柔軟性を取り戻すことが重要です。

◯光線治療(スーパーライザー)
近赤外線を当てることで損傷部の血流を改善することで治癒を早める効果が期待できます。
また、遠赤外線と違って患部を温めることがないため、状態にもよりますが怪我したばかりの時より使うことが可能です。

5. 捻挫の予防法

捻挫を予防するためには、以下の方法を実践することが効果的です。

・骨格のバランス調整
当院では、まずはなぜ捻挫したかという原因を探っていきます。
骨格のバランスが崩れ、捻挫のしやすい姿勢をとっていた場合、
バランスを崩してしまっている原因筋や負傷部位周りの関節の可動性改善などを行います。

・適切なウォームアップ
運動前にストレッチやウォームアップを行うことで、筋肉や関節を柔軟に保ち、捻挫を予防できます。
特に運動中に急な動きが多い場合は、念入りに準備運動をしましょう。

・足首や膝の筋力強化
足首や膝を支える筋肉を強化することで、捻挫のリスクを低減できます。
トレーニングやバランス運動を定期的に行うと、関節の安定性が向上します。

・正しい靴選び
足に合った靴を選ぶことで、足首の不安定さを防ぐことができます。
特にスポーツをする際には、足首をしっかりサポートする靴を選びましょう。

6. 捻挫後の回復とリハビリ

捻挫の回復には時間がかかることがありますが、適切なリハビリを行うことで回復を早めることができます。
リハビリでは、以下のポイントが大切です。

* 足首や膝の可動域を取り戻すためのストレッチ
* 筋力強化トレーニング
* スポーツ復帰に向けた段階的な運動再開

7. まとめと接骨院の活用

捻挫は適切な治療とリハビリによって回復します。
セルフケアに限界を感じた場合は、接骨院での治療を受けることをおすすめします。
当院では、専門的な治療法やリハビリ、さらには痛みを和らげる手技を行います。
定期的に通っていただき、再発の予防とパフォーマンス向上にもつながります。